こんにちは、くるけんです。
観光やショッピングから帰ってきて、一日の終りに、ホテルの部屋で動画配信サービス、オンラインゲームを存分に楽しめないとガッカリしますよね。
解決策は、小型無線LANルーターです
宿泊先のインターネット接続環境を快適にする方法、家庭用無線LANルーターやポケットWiFiルーターとの違いも解説します。
この記事は、以下のような方にオススメです!
- 海外旅行を計画している
- 出張が多い
- 家族や友人と旅行することが多い
- ホテルでネットを快適に利用したい
旅行・出張向きの小型無線LANルーター
旅行や出張では、荷物にならないコンパクトな無線LANルーターが活躍します。一般的に、小型WiFiルーター、ホテルルーター、トラベルルーターとも呼ばれます。
ネット接続に最低限の機能しかありませんが、低価格で手に届きやすいです。設定項目が少ないので、シンプルに接続したい人やスマホの設定に不慣れな人でも扱いやすいです。
ホテルのWiFi(無線LAN)はなく、LAN用ローゼットを使う理由
ホテルの部屋でネットに接続するには、以下のように2つの方法があります。また、LANケーブルの差込口は、LAN用ローゼットと呼ばれます。
ホテルの部屋でのネット接続方法
- 無線LAN(WiFi)
- 電波で接続する方式
- LAN
- LANケーブルで接続する方式
※ホテルによっては、無料WiFiのパスワードが毎日変わることがあります。有効期限が切れると、新しいパスワードを入力します。これが毎日続くと、面倒だったりします。
無線LAN(WiFi)の特徴
スマホ、タブレット、携帯ゲーム機は、基本的に無線LANが使われます。
ケーブル不要で、室内を自由に動き回れる
家電、壁やドアが障害になり、通信が遅くなったり、不安定になったりする
※まれに、雷も電波障害の原因になります。無線LAN通信が切れたり、遅くなったりします。
LANケーブルの特徴
主にノートパソコンで利用されます。最近は、無線LANを使うことが多いかもしれません。
- 電波や雷による通信障害を防ぎやすく、通信速度が低下しにくい
- ほとんどのホテルでは、パスワード入力なしにネットに繋がる
- 旅行に、長めに3〜5mのLANケーブルを持っていく必要がある
- LANケーブルが届く範囲でしか使えない
LAN用ローゼットの位置は、部屋に入ってみないとわかりません。
テーブルやソファーまで届く長めのLANケーブルを用意する必要がありますが、LANケーブルは中に金属の線が入っており、長くなると重くて、かさばります。
面倒なパスワード入力の繰り返しから開放される
小型無線LANルーターを用意して、以下の図のようにつなげば、パスワード管理から開放されます。
小型無線LANルーターの2つの接続先
- ホテルのLAN用ローゼットとの接続
- 自分のiPhoneやノートパソコンとの接続
- 宿泊先のホテルが変わっても、ルーターのパスワードは同じ
- iPhoneやノートパソコンで一度設定すれば、再設定なしに再接続できる
小型・軽量で移動も楽になる
小型無線LANルーターは、LANケーブルを使用せずにネット接続する、スマホ、タブレット、携帯ゲーム機などに向いています。スーツケースのちょっとした隙間に入れられるので、持ち運びも苦になりません。
- ルーター本体とUSB充電器を合わせた重さは、約40g〜約350gと軽く、持ち運びが容易
- 一般的なネットの利用用途で、十分な通信速度が出る
- 一般的にルーター本体には、1つのLAN用ローゼットしかない
- 多様な機能(ビームフォーミング機能、ネットワークセキュリティ機能など)が省かれている
価格:3,500円 |
家庭用無線LANルーター・ポケットWiFiとの違い
家庭用無線LANルーターやポケットWiFiは、ホテルの部屋で利用するのに適していません。詳しく解説します。
家庭用無線LANルーターは、大きく、重く、お荷物になる
自宅やオフィスなどで、さまざまな機器をネット接続するのに使用します。
- 複数の大型アンテナによって、高効率で電波を届けられる
- 同時に複数のパソコンやスマホを接続しても、通信速度が落ちない
- 小型無線LANルーターよりも、高速・低遅延の通信できる
- ルーター本体とAC電源アダプターを合わせた重さは、500mlペットボトル1〜3本相当で重たい
- 持ち運びが想定されておらず、本体や電源が大きいため、スーツケース内に場所を確保しないと入らない
- ルーターが日本国内の利用想定で、海外の法律に適合していない可能性がある
※このタイプのルーターは、旅行先で使用するのに不向きです。
自宅の据え置きルーターとして、デスクトップパソコン、据え置きゲーム機、ネット家電・IoT家電に適しています。
ポケットWiFiルーターの用途は、無線LANルーターと異なる
旅行代理店や空港で、海外旅行用ポケットWiFiルーターのレンタルサービスがあります。
有線・無線のLAN接続サービスがない所で、パソコン、タブレットや携帯ゲーム機をネットに接続できます。
- スマホのように屋内・屋外を問わず、ネット接続にキャリア回線(4Gや5G)が使える
- 電車やタクシーの車内などで、移動中にネットが使える
- スマホのようにギガを消費し、使えば使うほど通信料が高くなります
- ホテルの部屋に無料WiFiがあるなら、ポケットWiFiは通信料がかかるので、もったいない
例えば、旅行中にバスや電車で長距離を移動するときに、車内でネットに接続してブログを書いたり、ニュース記事を読んだりするのに便利です。
ホテルの部屋の選び方、確認ポイント
ネット接続にWiFiやLANケーブルを使い分けられると、宿泊先の室内環境に応じて、快適にネットが使えます。
室内環境の確認ポイント、WiFiが繋がりにくい部屋の傾向を解説します。
同じ方法で、海外旅行や国内出張でのネット接続問題を解決するでしょう。
ホテルの設備、無料インターネット接続サービス
最近はLANケーブルでネット接続することが少ないので、LAN用ローゼットの有無を記載していないことが多いです。
記載がなければ、以下のポイントを確認しています。
ホテルの予約前に、無料ネット接続サービスの確認ポイント
- 無線LANの規格名、周波数帯
- LAN用ローゼットの有無
もし、LAN用ローゼットがなく、WiFiの電波が弱かった場合、小型無線LANルーターの無線LAN中継機能を使うので、後ほど解説します。
ホテルの部屋で、以下をチェックしましょう。
- WiFiの電波の入り具合
- コンセントの破損の有無(小型無線LANルーターの電源用)
- LAN用ローゼットの破損の有無(小型無線LANルーターのLANケーブル接続用)
- テレビやチューナーのUSBポートの破損の有無(小型無線LANルーターの電源用)
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無線LANの周波数帯
オススメは、2.4GHzと5GHzの周波数帯に対応した小型無線LANルーターで、見分け方は商品パッケージにWiFi4(IEEE 802.11nもしくは11n)対応と記載があれば大丈夫です。
部屋の状況に応じて、2つの周波数帯を使い分けできます。
その他、WiFI5や最新のWiFi6もありますが、一部のパソコン、タブレット、携帯ゲーム機で対応していないことがあります。
旅行で使うことが目的なら、これらに対応してないルーターでも大丈夫です。
汎用的で使いやすい2.4GHz
この周波数帯は、一般的にWiFi対応機器(パソコン、スマホ、タブレット、携帯ゲーム機、一眼レフ・ミラーレスカメラなど)に使われます。以下の用途に適しています。
- メール
- ニュースサイト
- ソーシャルゲーム
- SNS
- IP電話(LINE電話、FaceTime、Skypeなど)
- オンライン・ショッピング
- 動画やブログの投稿
- 携帯ゲーム機のネット接続
- 映画やドラマの視聴
- その他、ネット通信を使用するアプリなど
小型無線LANルーターの製品パッケージや商品説明に、いずれかの規格名や略称の記載があれば対応しています。
規格名 | 略称 |
---|---|
IEEE 802.11b | 11b |
IEEE 802.11g | 11g |
IEEE 802.11n | 11n |
ルーターから離れた室内やベランダなど、いろいろな所でネットにつなげやすい
近くで電子レンジ、HIクッキングヒーターが使われると、電波干渉でネット接続が不安定になる
高速で安定性の高い5GHz
2〜3年以内に発売されたパソコンやスマホは、2.4GHzと5GHzの両方に対応しています。
通信速度が速いと消費電力が大きくなりますが、大容量のコンテンツを快適に楽しめます。
- 2.4GHzの主な利用用途を含む
- 4K動画の視聴
- 高解像度の動画や写真をオンラインドライブにバックアップ
- 低遅延が要求されるオンラインゲーム
- リアルタイムのオンラインビデオ会議など
5GHzの周波数帯は、2.4GHzと異なるメリット・デメリットがあります。
- ルーターまでの距離が近いと、通信速度が速く、安定性が高い
- ルーターとの距離が遠くなると、速度が遅くなる
- ルーターとの間に、障害物があると通信障害が起きやすい
小型無線LANルーターの製品パッケージや商品説明に、いずれかの規格名や略称の記載があれば対応しています。
一部の小型無線LANルーターでは、5GHzに対応していない製品もあります。
規格名 | 略称 |
---|---|
IEEE 802.11a | 11a |
IEEE 802.11n | 11n |
IEEE 802.11ac | 11ac |
大きな部屋ほどWiFiが繋がりにくい
友人や家族が一緒の旅行では、同じホテルに宿泊すると思います。
いくつかのシングルルームで宿泊するよりも、ツインルームやトリプルルームをシェアした方が安くなることがあります。
大きな部屋なら、リビングルームに集まり、夜遅くまで修学旅行気分を味わえて楽しいです。
このタイプの部屋は、部屋の間仕切りで、電波が届きにくい所ができやすいです。
タイは宿泊人数ではなく、部屋数の料金が多いです。(ただし、宿泊人数に上限あり)
小型無線LANルーター選びのポイント
我が家では、以下の機器を旅行に持っていくことが多いです。同時に使用するのは、3〜4台です。小型無線LANルーターでも、通信速度に不満はありません。
家族3人で使用しているWiFi機器
- iPhone(2台)
- iPad(2台)
- GoPro(1台)
- スマイルゼミのタブレット(1台)
小型無線LANルーターの使い方
一般的には、ホテルの部屋に、パソコンでネット接続できるようにLANケーブルを挿す場所(LAN用ローゼット)があります。テレビやテーブル周辺で見かけることが多いです。
※部屋にLAN用ローゼットがないとき、小型無線LANルーターの無線LAN中継機能で、ホテルの無料WiFiを中継できます。
小型無線LANルーターを選ぶポイントは、以下の3つを押さえておけば大丈夫です。
- 電源タイプ
- 無線LANの周波数帯
- 無線LAN中継機能の有無
小型無線LANルーターの電源タイプ
小型無線LANルーターの電源には、2つのタイプがあります。オススメは、USBタイプです。それぞれの特徴を解説します。
小型無線LANルーターの電源タイプ
- USBタイプ
- コンセントタイプ
USBタイプ
USBタイプは、スマホのUSB充電器、モバイルバッテリーを電源として使えます。
旅行に持っていったUSB充電器に、USBポートが1つしかなく、ルーターの電源に使用中、スマホが充電できなくて困ったことがありました。
テレビやチューナーのUSBポートは、電源として使えます。
一般的に小型無線LANルーターの方が必要とする電力がスマホよりも小さいです。逆にテレビや家電のUSBポートでスマホを充電すると、ケーブルが届く範囲でしかスマホが使えず、充電も遅いです。
USBタイプの電源が使える小型無線LANルーターは、汎用的にUSBポートを充電器代わりに使えて便利です。
ルーター付属のUSBケーブルでは短すぎるかもしれません。100円ショップで1m以上のUSBケーブルを買っておくと、LAN用ローゼットとの距離があっても接続しやすいです。
旅行中に壊れても、タイのコンビニで買えます
コンセントタイプ
コンセントタイプは、一般的にUSB充電器よりAC電源アダプターが大きくて重いです。
コンセントに挿して使えます。
旅行中の一番の不安材料は、AC電源アダプターの紛失や故障です。
USBは、コンセントとは違い世界共通なので、価格も安く、メーカーが異なっていても使用できるので、国内外の旅行で安心して使えます。
無線LAN中継機能
小型無線LANルーターの機種によっては、無線LAN中継機能(無線LANリピーター機能、WiFi中継機能などとも呼ばれる)を備えています。
WiFiの電波の届きにくい所でも、ネットにつなげられます。
ホテルの部屋にLAN用ローゼットがない、スイートルームやトリプルルームでWiFiの電波が弱い所があるときに役立つ機能です。
この機能を備えた機種を選ぶと良いでしょう。
※注意点として、一般的な小型無線LANルーターでは、ルーター機能と中継機能を同時に使うことができません。
小型無線LANルーターの購入費
家電量販店やオンラインショップで、ルーターは約1,000〜約4,000円で購入できます。
あまり故障する機器ではないため、一度購入すれば、4〜6年は使用できますね。
パソコンやスマホを買い換えるときに、一緒に新しいルーターに買い換えるようにしています。
その他の解決手法
小型無線LANルーターを使う以外に、以下の2つの解決策があります。
滞在スタイルによって、これらの方法を使い分けられます。
- 無線LAN中継機
- 現地SIMカード
無線LAN中継機で、ホテルの無線LANを増幅させる方法
無線LAN中継機(無線LANリピーター、WiFi中継機などとも呼ばれる)は、基本的にホテルのWiFiを中継します。
小型無線LANルーターは、無線LAN中継機能と役割は同じです。
無線LAN中継機のメリット・デメリットは次のとおりです。
小型無線LANルーターの価格とほぼ同じで、デメリットを考慮すると、旅行向きではないかもしれません。
- 一般的にコンセントに差し込むだけで使える(コンセントタイプのとき)
- 大型アンテナで無線LANの電波感度が高い
- コンセントタイプは、タイのコンセント規格に対応していない可能性がある
- 小型無線LANルーターと比べて大きく、基本的にルーター機能がない
- ホテルの無料WiFiパスワードが毎日変わる場合、パスワードの再入力が面倒
スマホで現地SIMカードを利用する方法
この方法は、スマホだけで旅行したい人に向いています。
一人で旅行する人、ホテルよりも外出先での利用が多い人にも良い選択です。
万が一、ホテルのWiFiが繋がりにくくても、キャリア回線でネットに接続できます。
スマホで、ネットに接続できます
BTSやタクシーの車内、観光、ショッピングや飲食店など場所を選ばず使えます。
ポケットWiFiルーターを持ち歩かなくて良いので、身軽に外出できます。
キャリア回線(4Gや5G)を使うので、ギガを消費します
タイではWiFiサービスが充実しているので、ホテル、ショッピングセンターや飲食店の無料WiFiサービスを積極的に使うと、キャリアの通信料を抑えられます。
オススメ!小型無線LANルーターに、これを使っています
私は、tp-link社のAC750 Wi-Fiトラベルルーターを使用しています。
ヤマザキ社のランチパックよりも小さく、モバイルバッテリーよりも軽いので、旅行に最適です。
以下のようなメリットが、ホテル滞在を快適にしてくれるので使っています。
この製品の特徴
- 壊れても、タイで同じ製品に買い換えできる
- LED表示がわかりやすく、夜でも眩しすぎない
- 無線LAN中継可能
- USBメモリを挿してデータシェア可能
- スイッチでモード切替可能
- 2.4GHzと5GHzのデュアルバンドWiFi対応
- スマホのUSB充電器を電源に使用可能
注意点は、以下のようなところですが、このデメリットのために、ホテルでネット接続できなかったケースはありません。
この製品の不便な点
- 付属のUSBケーブル、LANケーブルが短い
- やや価格が高い
- 小型無線LANルーターとしては、サイズが大きめ
- 電源にUSB-Cケーブルが使えない
TP-Link WiFi 無線LAN ナノ ルーター 11ac AC750 433 300Mbps 中継/子機/APモード ホテル用 USB給電対応 デュアルバンド TL-WR902AC 価格:3,814円 |
最後に
タイ旅行は、土日と平日休みを合わせた、4〜5泊のケースが多いと思います。そのためだけに、小型無線LANルーターを買うのはもったいないと感じるかもしれません。
ホテルのネット接続トラブルを、回避するのに役立っています。
トラブルを解決する別の方法として、ネット接続に問題のない部屋に変えてもらう方法もあります。タイのホテルでは、日本語が通じないところが多いです。観光客が集まるホテルなら受付の方は、英語でコミュニケーションが取れます。
英会話ができると自分だけで悩まず、特に機械関係の接続などが不得意なら、ホテルの従業員を頼ってトラブルを解決してもらうと良いでしょう。海外旅行では、英語ができるだけでトラブル解決の時短ができます。
英語の学習には、オンライン英会話スクールを利用すれば、自宅でいつでも学習できます。次のタイ旅行までに、英語が話せるようになりたいですよね。英会話スクールにご関心のある方は、この記事がご参考になると思います。