海外旅行で、英語が単語でしか話せなくて、英会話スクールで勉強することを考えたことはありませんか。独学でも、基本的な英語は身につきます。
中学校の3年間で、英語を420時間勉強します。中学生のTOEICの平均スコアは、300点です。中学生レベルの英語力だけで、450〜600点も取れる人もいます。
でも、大学生や社会人なら理解力が高いので、学習時間はもっと短くてすみます。何を、どうやって勉強すれば基本的な英語が身につくか解説します。
中学生レベルの英語でできること
英語を学ぶ目的を明確にすると、学習効果が高いです。
中学生レベルの英語で、次のようなことができます。
- 英語の基礎力が身につく
- 簡単なビジネスシーンでの会話
- 簡単な電話会議やビジネスメール
- 留学生とコミュニケーション
- 英語のウェブさっとやSNSを楽しむ
- オンラインゲームで簡単なボイスチャット
- 英語の映画や音楽を楽しむ
- 海外旅行で機内、お店、屋台などで簡単な会話
中学生レベルの英語力でも、それだけのポテンシャルがあります。
基本的な英語力だけでは、歯が立たないこと
日本に住んでいて、日常的に触れる機会が少ないと思います。
これらは、必要に応じて徐々にできれば良いと思います。
- 専門分野(科学、技術、医学、法律など)に関する話題
- ニュースや政治に関する話題
- 文学や芸術に関する話題
- 異文化やその背景に関する話題
- 高度な文法や語彙を使った表現
- スラングや俗語
- 流暢なスピーチや辞書的な表現を含む文章など
英語を早く理解するのに必要なこと
早く理解するには、毎日、少しずつでも英語を使うことが近道です。
英語のインプットとアウトプットの練習が効果的です。
- よく使われる単語とフレーズを覚える
- 毎日少しずつ、単語と文法を練習する
- ネイティブスピーカーの発音をたくさん聞く
- ネイティブスピーカーの発音を正確にまねしてスピーキング練習をする
- ドリルでテストして、学習の成果を確認する
基礎的な単語や文法ルールを覚えるまでは、いろいろな学習方法に手を出さないほうが良いです。
一日の時間は限られますので、ムダな学習をしないように学習方法を決めておきます。
英語学習に向かない人
短期集中で学ばないと、効果的ではありません。
時間が取れないと、お金をかけても英語が身につかないかもしれません。
3ヶ月後に海外出張や海外旅行に行くなどの動機がないと学習は続きません。
- 英語を学ぶ目的がない人
- 自主的に学習しない人
- 継続的な学習・復習できない人
- 英語学習が楽しく感じられない人
でも、英語を学ぶ条件が揃っていないなら、ムリして英語を学ばなくてもいいかもしれません。
英語を学ぶよりも、プログラミングを学んだ方が副業に役立つかもしれません。
宅建資格や行政書士資格に合格した方が昇進につながるかもしれません。
日本では、まだ英語が話せないと生きていけない国ではないです。英語を学ぶ動機が見つかってからでも遅くはありません。
英語の3つの基本要素はこれだけ
最低限、これらの要素があれば、表情、仕草、態度などの要素がなくても伝わります。iPhoneのSiriの音声も感情のない棒読みでも、言いたいことは、わかりますよね。
この3つの要素は、英語の基本的なルールです。
- 発音
- 単語
- 文法
英文を読むにも、英会話をするときにも必要です。正しく覚えないと、あなたの英語が伝わらなかったり、間違って伝わったりします。
発音を覚えるコツ
英語を覚えたてだと、すべての音が聞き取れません。
英語の発音を聞いても、単語がわからないし、意味もわからない。その言葉を使うシーンだって、イメージできません。
でも、安心して下さい。
特別な能力が必要なわけでもないので、誰でも覚えられます。
発音は、単語を声に出したときとの音、フレーズ中の単語と単語の音が連続したときの音を覚えます。どのようなシーンで使う単語やフレーズなのかもセットで覚えます。
直したほうがいい、日本語の話しグセ
例えば、お寿司屋さんで「らっしゃい〜」って言われたら、「いらっしゃいませ~」だなと、その場の状況から想像できます。日本語って、語尾の音が小さくて聞こえなくなるんです。
日本語の話しグセで英語を話すと、ネイティブスピーカーは、あなたが最後に言った言葉が聞こえません。
英語では、最後までハッキリとした音で発音することが大切です。
発音、意味、場面をセットで覚える
会社でも「あいみつ」って言ったら「相見積もり」のことだなと、新人の頃に覚えたことでしょう。
元の言葉を知らないと、意味がわかりませんよね。
例えば、「たたき」と言った場所や状況によって、意味が変わります。お寿司屋さんと、会社の会議室で全然違う意味になります。
他にも、新人のときに、こんなビジネス用語を覚えませんでしたか。
発音 | 意味 | 場面 |
たたき | 草案 | 企画の検討中 |
リスケ | 延期 | 打ち合わせの前 |
ブレスト | ブレーン・ストーミング | 議論中 |
プレゼン | プレゼンテーション | 発表の準備中 |
英語の発音も、文字、意味、使用場面をセットで覚えます。
英語の覚え方は、新人のときにビジネス用語を覚えたときと同じ感じです。こういう場面では、この言葉をよく使うと、繰り返し接していれば覚えられます。
英語を聞いたときに、反射的に意味を理解できます。
普通に仕事や生活の中で身についたスキルを応用すると、英語学習が簡単になります。
単語を覚えるコツ
単語は、使う場面を想像しながら覚えると記憶に残りやすいです。
単語帳の例文を使って、シーンをイメージして覚えれば、実際にその場面に出くわしたときに思い出しやすいです。発音も一緒に覚えると効果的です。
文法を覚えるコツ
文法は、英語を話したり、文章に書いたりするときの単語を並べる順番のルールです。
文法は、規則性がハッキリしているので、並び順のパターンを覚えるのが近道です。単語を入れ替えると、異なるフレーズが作れます。
単語を暗記しつつ、文法を覚えていけば、話せるフレーズを増やせます。
初心者向けの3つの英語教材
英語を学ぶのに、単語帳、文法書、ドリルの3つの英語教材があれば十分です。この3冊があれば、中学生で習う英語をマスターできます。
世界で話す人がほとんどいない言語は教材も少なく高価ですが、英語は世界中で話されている言語なので一番安く学べます。
いろんな教材に手を出さずに、全部暗記できるほど繰り返しトレーニングする方が効果的です。
マルチに使える2つのインプット学習教材
インプットの学習は、中学生で習う単語と文法を勉強します。できるだけ、難易度を下げて、スピード感を持って学習できる教材が良いです。
例えば、このような本がレベル感があっていると思います。
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学習する前に、パラパラとめくってみると、見たことがある内容が多いと思います。
英単語帳は、1語〜1100語までの音声が収録されたMP3ファイルをダウンロードできます。MP3ファイルは、出版社のウェブサイトからダウンロードして、スマートフォンやタブレットで再生できます。
また、単語帳と連動した無料公式アプリを使えば、音声リスニング、英単語の三択クイズでトレーニングできます。
文法書には、特別講義の動画がついているので学習に使えます。
アウトプット学習教材は、これだけ
この2冊で一通り練習した後、復習ドリルで学習済みの範囲をテストします。
アウトプットすることで、ちゃんと覚えられたか確認できます。
中学10分間復習ドリル 英語1〜3年:サクサク基礎トレ! (受験研究社) 新品価格 |
ドリルは、62回分のテストが収録されていて、1ページが1回分、10分間でテストします。
テストを採点して、間違えた箇所だけ、復習すれば良いので効率的です。
基本的な単語と文法の覚え方
基本的な単語や文法を効率良く覚えるには、繰り返し練習することが効果的です。単語帳や文法書を全部暗記できるまで、繰り返しトレーニングすると良いです。
反復的に練習すると次第に、英語耳や英語脳が鍛えられます。
同じ文法パターンを使って、さまざまな英会話フレーズを作れるようになります。
英単語の暗記とリスニングの練習
英語力が身についてくると「音声知覚」→「意味理解」になります。
最初からそんなにうまくいきません。次のような順序で練習すると慣れてきます。
- 音声知覚
- 英単語と英文法の知識
- 意味理解
暗記できたら、「1」で音声を聞いたら、「3」のイメージが頭に浮かびます。
頭の中でイメージができていると、「2」は自動的にスキップされます。英語を理解する瞬発力が向上するので、短時間で学習が進み楽しくなる瞬間です。
頭にイメージが浮かぶくらい、繰り返し練習が必要です。
- 音声知覚
英単語と英文法の知識- 意味理解
大量記憶術で最適な復習タイミングを逃さない
単語帳の最初から最後までを順番に覚えて、何周もする学び方だと、後半で最初に学んだことを忘れてしまいます。
忘れにくい学習計画を立てると良いです。具体的には、以下のYouTube動画が大変役立ちます。
この方法は、プロの落語家が、お話を覚える方法なので実証済みです。資格試験の勉強で、よく利用される記憶方法です。
この大量記憶術は、「エビングハウスの忘却曲線」、ウォータール大学の研究「忘却の曲線」の実践編です。1日の学習量が少ないのに、忘れにくいのが素晴らしいです。
3ヶ月間で英単語の暗記する計画の立て方
大量記憶術を使って、単語帳で反復的に練習するときは、以下のような計画できます。
この例では、毎日、新しく50語ずつ暗記して、前日以前の暗記範囲を復習します。
学習スケジュールがあれば、今日勉強する範囲を考えなくて済むので時間がムダになりません。
英語の例文でスピーキングの練習
初心者に効果的なスピーキングの練習方法は、リプロダクションです。この方法で学習すると、英語耳を作れます。
正しい発音を覚えてから、単語の文字と日本語訳を関連付けて覚えられるので効率が良いです。
繰り返し練習することで、頭の中で発音、英文、日本語訳がセットで記憶されます。
リプロダクションの練習方法
1つの例文は、聞く、発音、意味を確認、聞く、発音を確認しながら1周します。1周は、20秒〜30秒で練習できます。
例文を発音しながら、複数の単語、例文の意味を、一度に覚えられます。
シャドーイングよりも簡単に練習でき、例文の意味を覚えやすく、「音声知覚」→「意味理解」が早くできるようになります。
リプロダクションの注意点
ネイティブスピーカーが例文を読んで、発音している音をまねします。
間違った学習は、例文の単語を読み上げて、まねしようとします。これをやってしまうと、ネイティブスピーカーの発音と違う、自己流の発音で覚えてしまいます。自分では気が付きにくいのですが、いつの間にかローマ字読みの発音になっているんです。
例文を暗記した状態で、ネイティブスピーカーの発音をまねすることに神経を集中します。ネイティブスピーカーが発音そっくりに、まねできるよう何度も練習します。
自分一人で、自分の発音をチェックするコツ
一人で練習すると、あなたの発音を誰もチェックしてくれません。
スマートフォンのボイスレコーダー機能が使えます。自分の声を録音して、ネイティブスピーカーの発音と聴き比べます。
この方法なら、客観的に発音をまねできているかチェックできます。どんなところが違っているのか、自己分析すると上手になります。
発音のクセに気がつくことが大切
知らない単語を文字に頼って、発音を連想して練習し続けると、間違った発音を覚えてしまいます。
記憶の中の単語の文字と発音の組み合わせが間違ったままだと、ネイティブスピーカーの発音を聞いても違う単語を想像してしまいます。話の内容が意味不明だから、英語が話せないと思われてしまいます。
英語を文字に書くと正しいのに、発音すると間違っているのは、発音や発音のクセが原因です。
学校で習う発音は、ネイティブスピーカーの発音と全然違う
例えば、「Hello」を文字を頼りに発音しようとすると、正しい発音を知らないとローマ字読みだと「ヘッロ」となるはずですよね。でも、みなさんは「ハロー」って発音すると知っていますよね。
また、あなたが「Food」をローマ字読みで「フォード」と発音したら、それを聞いた相手は自動車のことかなと思います。
このようにネイティブスピーカーの発音を正しく覚えることが、会話を成立させるために必要です。
カラオケ好きなら、英語のマスターも早いかも
学生時代からずっと英語を勉強してきて、英会話ができない原因の一つが単語と発音のミスマッチです。TOEICスコアが高いのに、全く英会話が話せない人も、このケースが多いです。
リプロダクションで練習して英語耳を作ると、歌詞を覚える感覚で英語を覚えられます。カラオケが好きなら発音を覚えるのは、すぐにできてしまいます。
あとは、単語の意味と文法ルールをマスターすると、どんどん意味がわかるようになります。
シャドーイングが、初心者向でない理由
シャドーイングの効果的な使い方は、ネイティブスピーカーのように流暢に話すための練習です。
シャドーイングは、歌で言うところの「ハモリ」を使った練習方法です。ネイティブスピーカーの発音をハモるように発音します。
カラオケでも、知らない曲は、歌詞を読みながら歌うので、うまく歌えませんよね。歌詞を覚えている曲なら、表現力豊かに歌えます。
ある程度、シャドーイングは英語力がついてから挑戦したほうが良いです。
正しくない発音で、シャドーイングしても学習効果がない
単語の発音を正しく覚えていないと、シャドーイングの練習で、ネイティブスピーカーの発音とは違う、自己流の発音を覚えてしまいます。
基礎的な単語や文法ルールを知らないまま、シャドーイングを続けても、ある日突然、英語がわかるようになったりしません。
基本的な単語や文法ルールを覚えることを優先したほうが、英語学習の近道です。
英文法の仕組みを覚える
文法を学ぶのは、学校の勉強のようで嫌ですよね。
でも、仕組みを理解せず何度も練習すると、いつまで経っても英語がわかるようになりません。
- 単語や例文を丸暗記するよりも学習効率が良い
- 英語が早く理解できる
- 英語のフレーズや文章を作れる
論理的に英語の仕組みを理解するのは、一見すると遠回りですが大切です。文法ルールを理解していると、どんどん応用できます。
ドリルで理解度チェック
単語や文法を学習しただけでは、自分の実力がわかりません。
ドリルを使って理解度をチェックすると、単語や文法をどこまで理解できたか確認でき、記憶力も鍛えることができます。
自己評価することで、学習に自信が持てますよ。ゴールに、ドリルで満点が取れると設定すれば、達成したときにモチベーションがあがります。
毎日、楽しく学ぶルーチン
毎日少しずつ学習と復習を重ねることが、英語学習を成功させるコツです。
毎日の学習計画の参考例として、以下のような学習ルーチンを紹介します。
- 英単語と日本語訳を確認する
- 無料公式アプリかMP3ファイルで、英単語を確認しながらリスニング
- 例文の音声を流して聞く
- 音声を止めて、例文の音声を何度もまねして発音する
- 例文の日本語訳を見て、意味を確認する
- 例文の音声を流して聞く
- 例文の音声をまねして発音する
- 英文法の書籍を読む
- チェック問題で理解度を確認する
※ちゃんと思い出せて、発音できればOK
※ちゃんと思い出せて、発音できればOK
※文法ルールや仕組みを再確認する
- 前日のSTEP3で学習した範囲をテストする
- 間違っていたところを、文法書で確認する
このように何度も復習すると、何度も記憶を呼び起こす練習となり、効果的に覚えられます。
一度で完全に覚えられないので、毎日少しずつ計画的に英語に触れることが大切です。
ライフスタイルに合わせて、学習の量やタイミングを調整すると良いでしょう。
初心者が、やらないほうが良い練習方法
基本的な英語をマスターしていない段階で、初心者向きではない学習方法をすると、学習効果が現れるまでに時間がかかるので途中で挫折しやすくなります。
こうした方法では、ネイティブスピーカーの発音を聞いても日本語訳も意味もイメージできません。
- 英単語の文字を読み上げてスピーキングする
- たくさんの教材を使う
- 単語の意味や文法ルールを学ばずにシャドーイングする
- 1.5倍速や2倍速のリスニングをする
- 英会話スクールのグループレッスン
- 英語を映画やドラマで学ぶ
YouTube検索やウェブ検索すると、よく見かける練習方法です。
単語、文法ルール、フレーズで表現していることや意味を理解せずに、ただ学習を繰り返しても時間のムダです。
これらの発展的な学習は、最低でも基本的な単語や文法の土台ができてからにしましょう。焦らず、実力に合わせて学習すれば、つらくなりません。
初心者には、効率の悪い学習方法
周りに英語が話せる人がいると、自分も話せるようになった気分になります。
でも、自分ひとりのときに「何も話せなくて、相手の話にうなずいてただけだった。」なんてこともあるでしょう。せっかく高いお金を払っても、英語が身につかないともったいないです。
なので、中学生レベルの英語を習得できてないうちは、次のような学習は不要です。
- 海外留学
- 聞き流し英語教材
- 英会話サロン
- 英会話カフェ
- 英語資格の勉強
英語を話せる人がいると、話の展開が早すぎて、自分から話す機会がほとんど無くなってしまいます。
その場の雰囲気で会話の速度も早くなりがちです。知っている単語をつなぎ合わせて、無意識のうちに話のつじつまを合わせて、理解しようとしてしまいます。
結局、英語で理解していないので、英語の学習になっていません。
まとめ
毎日、少しずつでも英語を使うことが近道です。中学生レベルの英語力があれば、日常会話や簡単なビジネスにも活かせます。また、基礎英語が身につけば、TOEICスコア450〜600点も近い目標です。
でも、3ヶ月間で中学生レベルの英語を覚えるにしても、結構、学習スケジュールがハードだなと感じられる方もいらっしゃるでしょう。毎日、自分で学習を管理しなければなりませんし、計画的に勉強するのが苦手な方もいらっしゃるでしょう。
そのような方は、オンライン英会話スクールを利用するとよいです。カリキュラムが決まっていれば学習スケジュールを立てやすく、レッスンの予習や復習の範囲が明確です。
独学と違い、レッスンのお休みが続くと、お金もムダになります。無料だとあまり真剣に取り組まれない方も、有料だったら元を取ろうと頑張って勉強するはずです。
ネイティブスピーカーの講師から指導を受けることができれば、自分の弱いポイントや間違いを指摘してもらえるので、独学より短期間で英語力が身につくはずです。オンライン英会話スクールの比較記事がありますので、どちらの学習方法がご自身にあっているか考えてみると良いでしょう。